HDDのデータの完全消去をする

壊れたHDDを処分したり他の人にPCを譲渡するといった場合、情報漏洩を避けるためにもデータの消去は完全に行いたいものです。単に、データをごみ箱に入れたりフォーマットしただけでは復元ソフトでデータを取り出せる恐れがあります。データを完全に消去するためにはHDDにあるデータをすべて上書きする必要があります。

ディスク消去ユーティリティを使う

「ディスク消去ユーティリティ」アプリは、ドライブ丸ごと上書きを行うことでデータの完全消去をします。下記リンクよりアプリをダウンロードして任意の場所に解凍するだけです。アプリのインストール作業は不要です。

ディスク消去ユーティリティをダウンロードする

アプリを起動すると以下のような画面が表示されます。消去を行うドライブを選択し、消去方式を選択します。通常は、ゼロを書き込む「ゼロライト」 で十分ですが、 ランダムデータを書き込む 「ランダムライト」 や ランダムデータを2回書き込みゼロライトを1回行う 「NSA推奨方式」もあります。最後に 「消去」ボタンをクリックします。

「消去」ボタンをクリックすると確認の画面が表示されますので、確認キーワードに「ERASE」と入力し「OK」ボタンをクリックします。

選択した消去方法で書き込みが行われます。下図は1TBのHDDをゼロライト方式で消去している状況です。 ゼロライト方式でも消去にかなりの時間がかかることがわかるかと思います。

消去が終わりましたら「OK」ボタンをクリックして終了です。消去したHDDは安心して処分したり、PCに戻して他の人に譲渡できるようになります。

Windows10 インストールメディアを作成する

Windowsのシステムの不具合やストレージの故障でストレージの交換しOSのリカバリが必要な場合、インストールメディアがない場合があります。Windows7以降はソフトウェアのダウンロードページからOSのイメージファイルをダウンロードできます。
今回は、メディア作成ツールを使ってUSBメモリーにWindows10のインストールメディアを作成する方法を説明します。

準備するもの

  • 8GB以上の容量があるUSBメモリー (アーキテクチャで32ビットと64ビットの両方を選択する場合は16GB以上)
  • インターネットが接続できるWindowsパソコン

インストールメディアの作成

Windows10 のダウンロード ページにアクセスし「ツールを今すぐダウンロード」のリンクをクリックしツールをダウンロードします。

ダウンロードしたファイルを実行します。ライセンス条項を読み「同意する」をクリックします。

「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択し「次へ」をクリックします。

「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックボタンを外し、言語、エディション、アーキテクチャを選択し「次へ」をクリックします。

使用するメディアは「USBフラッシュドライブ」を選択し「次へ」をクリックします。

作成するUSBフラッシュドライブを選び「次へ」をクリックします。

Windows10のダウンロードが始まりダウンロード後にUSBメモリーへインストールが始まります。
USBフラッシュメディアドライブの準備ができましたの画面になるとインストールメディアの完成です。「完了」ボタンをクリックしてください。

インストールメディアの作成時にエラーが出た場合の対処方法

インストールメディアの作成時に以下のようなエラーが発生してインストールメディアの作成ができない場合があります。

このツールの実行中に問題が発生しました
理由は不明ですが、お使いのPCでこのツールを実行することができません。引き続き問題が発生する場合は、カスタマーサポートに連絡する際にエラーコードをお伝え下さい。エラーコード:0x80042405 – 0xA001B

このようなエラーが出る場合は以下の方法で解決できるかもしれません。

  • ウイルス対策ソフトやファイヤーウォールをオフにする。
  • USBメモリーをNTFSでフォーマットし直す。
  • 別のUSBメモリーを使って作成する。

インストールメディアからOSのリカバリを実行する

リカバリを行うPCに作成したUSBメモリーを挿しこのインストールメディアから起動します。インストールメディアから起動しない場合は、BIOS画面を開きUSBメモリーが起動可能になっているか、USBメモリーが起動の1番目になっているか、UEFIのセキュアブートがOFFになっているか確認し異なる場合は設定を変更して起動し直してください。
Windowsセットアップが起動しましたら画面の指示に従って新規インストールを行ってください。

ノートPCの液晶パネルの交換の仕方

ノートPCの液晶パネルの交換は機種によって難易度が異なります。普及機のノートPCであれば比較的簡単ですが、フレームレスタイプ、ウルトラモバイルなどの薄型タイプ、タッチパネル式タイプ、2in1タイプなどは難易度が高く交換ができないPCもあります。今回は、液晶パネルの交換が比較的簡単な普及機タイプの交換方法について説明ます。

  • バッテリーおよびACアダプターのコネクタを外します。
    PCの電源をオフにした状態でもバッテリーやACアダプターが接続されているとマザーボードに電気が流れている場合があり液晶のケーブルの抜き差し時に誤ってショートさせてマザーボードを壊す恐れがあるため外します。
  • 液晶パネルのフレーム部分にあるネジ隠しの部品とネジを外します。写真のネジ隠しの部品はゴム製ですが、薄いプラスチック製で裏面が両面テープで貼ってあるタイプもあります。ネジがある個所は機種によって異なりますが2~8ヶ所にネジがありますのですべて外してください。液晶の周りにあるフレームを手前側に外します。フレームと天板は爪で留まっていますので爪を折ってしまわないように慎重に外しましょう。
  • 液晶パネルを留めているネジをすべて外します。写真のネジは4か所にありますが機種によってネジの数や留まっている所は異なります。
  • 液晶パネルに繋がっているケーブルのコネクタを外します。コネクタには留め具が付いている場合がありますので写真のように留め具を上に持ち上げてからコネクタを抜いてください。留め具がない場合はコネクタが爪で留まっていることもありますのでコネクタの両端を押さえながら外します。
  • 液晶パネルを取り外すと裏面に液晶パネルの型番が記されています。この型番と同じ液晶パネルを注文します。
  • 新しい液晶パネルが届きましたら取り外した反対の順序で取り付けます。取り付け後にバッテリーとACアダプターを取り付け電源を入れて正しく表示されるか確認してください。正しく映っていれば液晶パネルの交換修理は完了です。

おすすめのグラフィックカード

グラフィックカードはPCの映像データを処理して表示させる役割がありますが、CPUやマザーボードにグラフィック機能を内蔵していることが多いので必須のパーツではありません。複数のディスプレイで表示する、最新の3Dゲームをする、プロフェッショナルな映像の編集を行うなどと言った場合グラフィックカードが必要となります。
グラフィックカードの性能は価格に比例しますので使用する用途に合ったパーツを絞り込みましょう。また、出力ポートの種類やPCの空きスロット数、サイズ、消費電力を考慮に入れて購入するパーツを選定してください。

15,000円以下

15,000円~30,000円以下

30,000円~

おすすめのメモリー

メモリーは容量が多ければ一度に扱えるデータが増えるため動作が高速になります。近年は、標準で8GB、動画の編集を扱うアプリを使うのであれば16GB以上が望ましいとされています。
形状は、大きく分けてディスクトップPC用のDIMM、ノートPC用のS.O.DIMMの2つに分かれます。S.O.DIMMのメモリーは、ディスクトップPCでも使用されることがあります。規格は、DDR4、DDR3、DDR2です。DDR4が最も速いメモリーですが使用しているPCの規格に合ったメモリーを使う必要があります。
DDR2以降のメモリーは、デュアルチャネルの技術が採用されていますので、合計容量が同じ1枚よりも同じ規格のメモリーを2枚組で使用すると高速化することができます。

DIMM (ディスクトップPC用メモリー)

DDR4

DDR3

DDR2

S.O.DIMM (ノートPC用メモリー)

DDR4

DDR3

DDR2

おすすめのモニター

近年のトレンドは4K解像度対応や大画面化など高品質な機種が増えてきています。実際にPCを使用するときモニターを見て作業しますので快適に作業ができるよう自分に合った画面サイズと解像度を選びましょう。
画面仕様としては、画面の表面の処理があります。グレア(光沢)とノングレア(非光沢)の2タイプあります。グレア(光沢)タイプは発色がよく黒が引き締まって見えるため写真や映像の編集などに向いています。外部からの映り込みが多いので目が疲れる傾向があります。ノングレア(非光沢)タイプは、外部の映り込みを抑える処理を施してありマットな印象があります。目が疲れにくいのでオフィスなどで長時間の作業するのに向いています。
パネルの仕様は主にTN、VA、IPSと3種類ありますが、近年は視野角が広く色が安定しているIPSタイプが増え主流になってきています。

21~27インチ以下

27~31インチ以下

31インチ~

HDD・SSDの健康状態を診断するアプリ

CrystalDiskInfoとは

CrystalDiskInfoは、HDD・SSDのストレージの健康状態を診断できるアプリです。ストレージのS.M.A.R.T.情報からそのストレージの健康状態を「健康」・「注意」・「異常」の3段階で確認できます。他にも、ストレージの温度、型番、容量、電源投入回数、使用時間などの情報も知ることができます。

CrystalDiskInfoのダウンロード

S.M.A.R.T.とは

S.M.A.R.T.はSelf-Monitoring, Analysis and Reporting Technologyの略称であり、ストレージの障害の早期発見・故障の予測を目的としてストレージに搭載されている機能のことです。

CrystalDiskInfoの診断結果

下図のようなセクタ不良が発生し健康状態が「注意」となっている場合は、ストレージが弱ってきていますのでデータのバックアップを取りストレージの交換を行ってください。健康状態が「異常」の場合はストレージをすぐに新しいものに交換する必要があります。健康状態が「健康」であってもMFTが壊れている場合があったり、突然ストレージが故障することもありますのでこのアプリの結果を過信せず定期的にバックアップを取ることをお勧めします。

CrystalDiskInfo

HDD・SSDのMFTを修復する

S.M.A.R.T. の値は正常で不良セクターがない場合でも、HDD・SSDの動作が遅い・おかしいということがあります。このような場合、MFT(
Master File Table )が壊れている可能性があります。MTFが壊れるとWindowsの動作が非常に遅くなったり、ファイルが消失したりアクセスできなくなったりします。

MFTとは

MFTとは Master File Table の略であり、ファイルやフォルダの属性、名前、ディスク内のデータ領域のどこに実際のデータが保存されているかが保存されている領域です。

MFTの修復

チェックディスクで回復できることがありますがファイルが消失する可能性があるため、まずHDD・SSDを取り出して別のPCに繋いでデータのバックアップを取ってください。
その後、コマンドプロンプトを起動して chkdsk f: /r を実行します。(f:はチェックディスクをするドライブを指定)

チェックディスクが終わりましたらHDD・SSDを元のPCに戻し起動確認をしてください。
症状が改善されない場合は、一度HDD・SSDをフォーマットし直してOSのリカバリを行ってください。

ノートPC診断 / 周辺機器のトラブル

Q1
どの周辺機器のトラブルですか?

※PC個体の特殊な故障原因もありますので診断結果は一般的な故障原因とお考えください。
※PCパーツの交換やリカバリは個人の責任で行ってください。